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『「下流老人」のウソ』にて、高齢者の相対的貧困率について

以前記事でも紹介されてもった本、「下流老人」についての

反証記事的なものが、「下流老人」のウソ』というタイトルでWedgeに掲載されていた。

「下流老人」を読んだ。気になったデータを整理しておく。 - 評論家気取り @kitano_ow

 

Wedge (ウェッジ) 2016年 2月号 [雑誌]

Wedge (ウェッジ) 2016年 2月号 [雑誌]

 

 

その中で、高齢者の相対的貧困率にふれているが、

そもそもそれは下がっているのではないかという指摘。

 

「下流老人」における高齢者の相対的貧困率について

「下流老人」においては、以下のように記されている。

 

注目したいのは、高齢者世帯の相対的貧困率は、一般世帯よりも高いことだ。内閣府の「平成22年版男女共同参画白書」によれば、65歳以上の相対的貧困率は22.0%である。さらに、高齢男性のみの世帯では38.3%、高齢女性のみの世帯では52.3%にもおよぶ。つまり、単身高齢者の相対的貧困率は極めて高く、高齢者の単身女性に至っては半分以上が貧困下で暮らしている状況なのだ。

 

確かに、貧困率は高いようにも見えるが。

Wedge側の指摘は。

年代別や世帯間などを考慮し、この数値を絶対値として扱うのはどうかとというもの。また、「下流老人」が紹介しているソースを確認していると、高齢者の貧困率は下がっていることも確認できるのではないか。

と言う指摘。

 

貧困率の長期的動向:国民生活基礎調査を用いて - hinkonstat ページ

それがこちらのリンクになる。

 

年代別推移がこちら。 

f:id:kitano_ow2:20160208031019p:plain

(「阿部彩(2015)「貧困率の長期的動向:国民生活基礎調査 1985~2012を用いて」貧困統計ホームページ」)

 

確かに若い世代が増えているののに対して高齢者が下がっているのがわかる。

 

次ん、世帯別

f:id:kitano_ow2:20160208030958p:plain

f:id:kitano_ow2:20160208031007p:plain

(「阿部彩(2015)「貧困率の長期的動向:国民生活基礎調査 1985~2012を用いて」貧困統計ホームページ」)

 

確かに、割合が大きいが、下り傾向にあるように思える。

 

 

 

Wedge側の意見に対する違和感。

 このデータを見るだけを確かに「下流老人」が煽りすぎてるように見えるが、

「下流老人」においては、それ以外でも様々な点からも論じており、

反証とするなら、もう少しそれらも踏まえて欲しかったところ。

 

紙面の問題か、シンプルに情報量自体は圧倒的に少なかった。

「下流老人」の問題だと指摘したミクロ的な例は、Wedgeにもあったわけだしね。

 

まぁこの辺で。

 

 

 

下流老人 一億総老後崩壊の衝撃 (朝日新書)

下流老人 一億総老後崩壊の衝撃 (朝日新書)