柳本光晴【響~小説家になる方法~】3巻 感想

才能があるのなら、暴力も言葉の暴力も許されてしまうような世界を見ている気分でもある。

 

概要

昔売れっ子で、今は落ち目な小説家・鬼島の画面にケリをかましたのが前巻。

とりあえず、鬼島が子供相手ということで、ムキにならずにとりあえずその場は収束。

 

とはいえ、他に方法があったのではないかと、詰められる響は、自分でケリをつけるために、鬼島の行きつけの飲み屋に、バイク(無免許)で向かう..

 

というところ。

感想

響の暴走が止まらない感じ。ただ、それを許させしまうほどの相手がクズだったりする。(鬼島でいうと、友達に援交を煽る)

 

とはいえ、言葉の暴力も加速しており、小説や自分が正しいと思ったことについては、ブレーキが利かない感じではある。

 

あくまでマンガではあるし、圧倒的な才能のもった人間というのは、こうも変わった人間なのかと言われればそれまでかもしれないが、さすがにここまで常識がなさすぎる状態では、そもそも良い小説が書けるのかという疑問を頂く。

 

この疑問が本コミックを受け入れられるかどうかの線引きに思えた。

 

きっとそんなこと考えずに、才能が良いのであれば、多少のことは目をつぶれと、むしろクズ相手に容赦なく暴力などを通して、意見を押し通す姿に溜飲を下げる人はきっと楽しめるだろう。

 

そもそも、小説を書かなくなった、もしくは書けなくなった小説家を死んだものと認識していたほどである。

 

また、文芸部、出版社、小説家など、登場人物が増えてきている。性格が悪いようなやつも出て来るが、当然良いやつも出てくる。

 

そうした中で、その"良いキャラ"が、時に響と衝突したり、響に攻撃(おもにデリカシーのない言葉で)されることがある。

 

そういった"良いキャラ"に感情移入をしてしまうと、響の行動を読んでいてうっとおしく思えてくることもあるかもしれない。

(例えば、部長も今やギャル設定などほぼなくなった状態で、小説好きな元気な子という状態)

 

本コミックの不快になるポイントが多くなるにつれて、読んでくるのも疲れてくるなぁって感じではある。