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森義隆【聖の青春】感想

映画館で見たかったが、見れなかったので。

聖の青春

聖の青春

 

 

感情移入が難しい映画

ノンフィクションだということもあり、羽生さんを筆頭に存命の方も登場するということで、リアリティについてどうしても注目してしまう感じ。

 

とはいえ、多少映画向けに変更している部分もあるだろうとは考えていたりはしたが、村山聖という人物像がどうもやさぐれすぎてる気がしてしまい、単純に性格が悪いだけのようにも描かれている気がしたわけで、そうなってくると、将棋への情熱を傾ける事ももちろん素晴らしいのだが、その性格の悪いという部分が邪魔してどうも感情移入ができなかった。

 

また病気に関しても、こちらについては、非常に悲しい事実ではあるのだが、

映画では、村山の不摂生(酒、麻雀、食生活など生活リズムが悪い)が描かれており、体調崩しても仕方ないと思えてしまうほどだった。

 

愛らしい部分も当然あるわけだけども、そんなものは一部しか紹介されず、羽生さんに「女を抱いてみたい」と言い放つ始末。もはやこれは純朴ではなく、ただのデリカシーのない人間と見えてしまう。

 

松ケンの問題というより、脚本側の問題だと思うが、

 もう少し愛らしい部分を描いてほしかったというのが、個人的な意見ではある。

 

羽生との関係性について

「東の羽生、西の村山」東西で比較すると、そうかもしれないが、実際に東にも優秀な棋士がいる状態で、羽生にとって、村山という存在がどれほど重要な割合だったのか、これは正直わからない所ではある。もちろん棋士として何度か対峙することもあったわけだろうし、多少の思いはあっただろうが、どこまで特別に思っていたかという点。ある意味、村山聖からの片思いという部分もあったかもしれないが、羽生が「村山となら」と、特別扱いした発言をしているのが、これは実際に映画ならではのストーリーだそうで、そういう意味では、フィクションとして取り上げている映画の芯がぶれてしまうというのはなんとも本末転倒である。

 

そう考えると、最後の対局シーンも、通常の一試合でしかなく(その一試合がもちろん大変なわけだけども)、特別な試合と見れなくなってしまった。

 

 

とりあえず原作

読んでみたい。

 

聖の青春 (角川文庫)

聖の青春 (角川文庫)

 

 

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